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アシックス、廣田康人 代表取締役社長
「中期計画の数値目標達成が使命」

update: 2018/05/09

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健全な財務体質をベースに、反転攻勢を目指す

三菱商事出身の廣田社長。アシックスにおいて、プロパー社員ではない“外様”の社長は初めてである。「尾山基 代表取締役会長CEOの指導を受けながら、会長が示した方針を私がしっかり実行していく」(廣田社長)という役割分担になるようだ。

「当社の財務の健全性は高く、当面の心配材料はないと思う。尾山会長の時代は右肩上がりだった業績は2015年辺りから伸び悩んでいる。この停滞した業績を再び、右肩上がりの成長路線に載せることが、私の使命だと考えている」

新たな社債(の発行)など、投資の“元手”は潤沢な同社。この点に関しても、「どこへ投資していくか、考えていかなくてはならない」(廣田社長)と積極的な姿勢だ。手元流動性資金も潤沢で、実質、無借金である。安定した財務体質を背景に、前記の「AACD」を主体として、収益性の向上を図ることが、当面の優先課題のようだ。