『企業レポート』
自重堂がゴルフウエアブランド「グレッグノーマン」をスタート
update: 2011/11/21
自重堂が来夏から、ゴルフウエアブランド「グレッグノーマン」をスタートする。いわゆる米国スタイルのゴルフウエアで、リゾートテイストが特徴だ。日本では初展開。初シーズンに当たる2012年夏は、ゴルフウエアにおける象徴的なアイテム、半袖のポロシャツに絞り込んで販売を開始する。
グレッグ・ノーマンといえば、「ホワイトシャーク」のニックネームで知られるオーストラリア出身のプロゴルファー。彼の名を冠したゴルフウエアブランドである。
ウエアのデザインはシンプルで、原色使いが多い。綿ポリエステル混や綿ポリウレタン混、ポリエステル100%など機能性を重視しており、綿100%の企画は今回ない。すべてライセンス生産で、左胸そのほかの個所に「ホワイトシャーク」を模したブランドロゴが入る。
展開はメンズのアパレルのみ。プラグというマスターライセンサーからのサブライセンス供与により、すべてライセンス生産する。企画は同社のメンズ事業部が担当する。インポート商材は取り扱わない。来年5月ごろからの展開予定だ。
当初は一般量販店(GMS)で展開予定。上代価格は2900円、3900円と量販店価格だ。すでに百貨店やゴルフ専門店から問い合わせがあり、今後は「専門店向けに1万円前後の商材も検討する」という。本国・米国では、ゴルフ場のインショップのほか、百貨店の「メーシーズ」でも取り扱いが始まった。
3年後に10億円の計画
売上目標は3年後に10億円(小売り上代ベース)。同社は現在、アスレチックブランド「ヘッド」を、量販店を中心に展開しているが、その企画や販売ノウハウが応用できそうだ。展示会の反応は非常にいいそうで、今後は展開チャネルが拡大する可能性もある。「チャネルごとに異なる商材で住み分けを図る」という。
前述した通り、オーセンティックな米国スタイルのゴルフウエアのため、ゴルファー人口の多い年配層には受け入れられやすい。またブランドの認知度も40-50代を中心に高いと言い、比較的順調に市場投入が進むと考えられる。既存ブランドで同様のテイスト・世界観を持つ「カッター&バック」や「アシュワース」などと売り場を構成すれば、効率的に集客できるかもしれない。