ミズノがOMO型のコンセプトショップ「ミズノ プラス福岡三越」をオープン──オンラインとオフラインを融合
update: 2022/12/19
ミズノが11月30日、OMO(Online Merges with Offline =オンラインとオフラインの融合)型のコンセプトショップ「ミズノ プラス福岡三越」(福岡市中央区)をオープンした。開店後は顧客が商品を取り寄せる比率が高まるなど、一定の成果が出始めている。
「体験、体感、カスタム」がテーマ
ミズノが11月30日に福岡三越7階にオープンした「ミズノ プラス福岡三越」は、オンラインとオフラインを融合させた同社初の店舗。同店のある立地は、九州・福岡の繁華街、天神エリアで、商業施設が集積する都市だ。
店頭に設置しているタッチパネル式のデジタルサイネージを使い、その場でオンラインから商品を購入することができる。従来は旗艦店舗に限定していたテーマ「体験、体感、カスタム」を今回のコンセプトショップにも採用した。
開店から約半月が経過した時点で、デジタルサイネージの利用は増えているようだ。店頭に商材がない場合にオンラインを通じて購入に至るケースが見られるという。「ベアクラッチ」や「スノースケープ」など、九州エリアで現物が確認できなかったアイテムの問い合わせも多い。そのほか、オフシーズンの春夏物のアパレルを求めるニーズにもある。
同店にはデジタルサイネージのほかに、歩行能力が測定できる「Motion DNA」も導入している。各人に適したシューズなどの製品、トレーニングメニューを提供するシステムだ。「カスタム工房」では、オリジナルのインソール、ゴルフクラブのフィッティングも実施している。
店舗面積は約62坪(205㎡)。初年度1年間の売上目標は約1億円。今後の同社のショップ展開において、新しい雛形の1つになるだろうか。