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国内ベースボール市場 2013年シーズン(下)
ブランド観、独自の機能性で差別化狙う

update: 2013/09/19

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ローリングス、対計画比10%増の見通し

好調なスタートを切った「ローリングス」。 写真は「HOH」グラブ

好調なスタートを切った「ローリングス」。
写真は「HOH」グラブ

昨年11月からローリングスジャパンとして再スタートを切った「ローリングス」ブランドは、シーズン当初から好調な推移を続けている。対計画比で10%増と好調な推移だ。昨年6-7月に展示会を開催したが、その時のアピールポイントが小売店に伝わったと見ている。通期(2013年12月期)でも10%増の見通しを立てている。物流面では、自社の倉庫で管理したため、納期遅れなどの混乱もなかったという。おしなべて、順調なシーズンのスタートになったようだ。

展開店舗数は、三共スポーツを代理店にしているため、正確な数値は分からないと言うが、およそ1200のアカウント(口座)数が対象になっているのではと予測する。

日本で販売する商品の99%がライセンス企画。やはりきめ細かいプレーヤーのニーズをくみ上げるには、こうした施策が必要のようだ。売れ筋アイテムは、グラブでは「HOH」と呼ぶ「Heart of The Hide」シリーズ。「ローリングス」ブランドの人気商品で、同ブランドの代名詞でもある。アパレルでは、4WAYストレッチ機能が付いたユニフォームの「ハイパーストレッチパンツ」が売れ筋。フィット性がセールスポイントで、練習・試合双方に使用することができる。

アシックス時代の35年間の蓄積は大きかったという。特に30-40代の野球ファンに対するブランドの浸透度が高い。主要顧客は一般の軟式層が多い。シリアス層の開拓は今後の課題でもある。新しいターゲット層は、これから野球を始める、あるいは始めたばかりの初心者層。新規プレーヤーと既存プレーヤーを取り込み、売り上げの拡大を狙っている。