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ミズノ、松下真也 取締役 ゴルフ事業、広報宣伝担当
「オンリーワンの製品開発が必要」

update: 2014/01/06

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「ミズノ JPX EⅢ」は“易しいクラブ”を伝えることが目的

1月24日から新しく展開する「ミズノ JPX EⅢ」は50-60代のゴルファーにターゲットを絞り込んだクラブだ。「MP」に象徴されるように、以前から「ミズノのゴルフクラブは難しい」という固定イメージがあった。

「『MP』はアイアンで上級者向けのクラブだというイメージが定着しています。そのイメージはそのまま生かしながら、『JPX』で“ミズノの易しいクラブ”を伝えようというのが『EⅢ』を展開する大きな目的です。特にウッド市場で、当社が得意にしている50-60代のゴルファーにターゲットを絞り込みました。決してボリュームゾーンではないところです。さらにプロモーションでは、これも当社が得意にしている野球を切り口にしました。往年の名選手9人による『チーム JPX』を結成し、『飛距離を諦めるな。』をキャッチフレーズに、50-60代ゴルファーにエールを送る、という手法です。既存の『800』や『825』などのモデルの間に差し込んでいくつもりです」

今後は、レディスだけのクラブや初心者だけのクラブなど様々な切り口の「JPX」が登場する可能性もあるという。価格競争が収まらないボリュームゾーンからの脱却を狙っている。もう1つ、「ミズノ JPX EⅢ」を開発する上でプラスになったのは、社内で技術開発に携わるスタッフの意識改革だ。ゴルフクラブはこうあるべきという固定概念が強かったという。

「従来は当社の技術者が発想したコンセプトでクラブを開発していましたが、今回は一般ゴルファーの意見を基に100%ユーザー目線でクラブを作りました。当社の技術スタッフにはいい刺激になったと思います」