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デサントジャパン、アスレチックビジネス
2019年春夏シーズンは103%で推移、「デサント」ブランドがけん引役に

update: 2019/12/20

「『デサント』ブランドで 女性比率を高めたい」 と話すデサントジャパン、 丹羽智之 上席執行役員第1部門長

「『デサント』ブランドで
女性比率を高めたい」
と話すデサントジャパン、
丹羽智之 上席執行役員第1部門長

デサントジャパンのアスレチックビジネスの2019年春夏シーズンは、前年同期比103%と堅調だった。主力ブランド「デサント」がけん引役になった。「ルコックスポルティフ」「アリーナ」「イノヴェイト」も安定した推移だった。「アンブロ」が苦戦傾向だった。

19年秋冬は堅調、20年春夏は103%の計画

デサントのアスレチック系ブランドは「デサント」を筆頭に「ルコックスポルティフ」「アリーナ」「アンブロ」「イノヴェイト」「マーモット」の6ブランドで構成、展開する。19年春夏シーズンはブランド全体では103%で、「デサント」「ルコック」などが貢献した。販路では、シューズやアウトドアチャネルが好調だった。直営店も堅調な推移だった。

19年秋冬シーズンは、消費増税の駆け込み需要が9月にあったが、10月は失速した。後半に入り復調したようだ。ブランド間で格差があるというが、「デサント」ブランドが引き続き、けん引役になっているようだ。2020年春夏シーズンは全体で103%を計画している。

「デサント」ブランドの19年春夏シーズンは、アスレチックが108%、野球が107%、シューズが110%で、各カテゴリーでプラス成長を果たした。特にバレーボールのカテゴリー、ライフスタイル系の商材が好調だった。「デサント トウキョウ」を中心に、直営店ビジネスも好調に推移した。19年秋冬の途中経過は堅調。20年春夏シーズンは110%を目指す。中でもアスレチック分野は111%と2ケタの増収を計画する。特に、まだ比率の低いレディス品番を拡販し、当面は「現状20%弱のところ、30%の売上比率を目指す」(デサントジャパン、丹羽智之 上席執行役員第1部門長)。

「ルコック」の19年春夏はアパレル・アクセサリーが103%と堅調。テニスやラグビーのフランス代表ウエアなどが好調だった。シューズが130%と2ケタの増収。シューズチェーン店で順調に消化が進んだ。19年秋冬は堅調。20年春夏はアパレル・アクセサリーで97%。売上規模を追わず、収益性の改善を進める狙いだ。シューズは105%を計画する。

「アリーナ」の19年春夏は96%だったが、フィットネスや競泳水着が順調に推移した。19年秋冬は堅調な推移。東京五輪が開催される20年春夏シーズンでは、102%を目指す。「アンブロ」の19年春夏はアパレルが90%と苦戦傾向だった。ライフスタイル系の商材が伸び悩んだ。一方、シューズはジュニアモデルなどが健闘し、109%だった。秋冬もシューズが好調を持続している。20年春夏はアパレルが95%、シューズが103%の計画だ。

「イノヴェイト」の19年春夏は105%。主力のトレイルランニングシューズが順調だ。20年春夏は110%を目指す。アウトドアの「マーモット」の19年春夏はほぼ前年並みだった。専門店、直営店の動きが良かった。20年春夏は105%を計画している。