アルペン、2024年6月期 連結決算──増収、経費増で減益に
update: 2024/08/28
アルペンの2024年6月期連結決算は、主力の「競技・一般スポーツ」がけん引役となり、増収を達成した。利益面では、出店費用や賃上げ、物流やシステムの整備などの経費が増加した影響で減益に至った。
主力の「競技・一般スポーツ」がけん引役に、アウトドアが伸び悩む
連結の売上高は2,529億3,600万円(3.4%増)と堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は38.8%(0.3ポイント増)とほぼ前年並み。販管費率が増加した影響で、営業利益は33億3,000万円(34.2%減)と減益に至った。同様に経常利益も53億700万円(23.4%減)の減益となった。
部門別の売上高では、主力の「競技・一般スポーツ」が613億3,300万円(14.4%増)と2ケタの増収を達成、けん引役となった。各競技共にシューズや用具類が健闘した。中でもランニング関連、売り場構成を見直したバスケットボールが好調だった。「ゴルフ」は929億1,300万円(0.6%減)とほぼ前年並み。「スポーツスタイル」がシューズ類を中心に堅調で、572億3,600万円(4.2%増)。「アウトドア」は295億3,800万円(3.2%減)と低調だった。
既存店の売上高は前年比0.1%増とほぼ前年並みだった。EC売上は同1.2%増で、250億円規模にまで拡大した。期末の店舗数は408店(15増、9減)。主力の「スポーツデポ」業態は156店(7増、2減)。「ゴルフ5」が196店(3増、3減)。「アルペンアウトドアーズ」は24店(5増、2減)と増加した。
財務面は、効率性・流動性の両指標共に安定している。通期の業績見通しは、連結売上高2,680億円(6.0%増)、営業利益63億円(89.2%増)、経常利益72億2,000万円(36.0%増)。増収増益を計画している。