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ゴールドウイン、2022年3月期 第1四半期
実需型ビジネスが貢献し増収、利益を確保

update: 2021/08/13

ゴールドウイン、2022年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

ゴールドウイン、2022年3月期 第1四半期
財務数値一覧(表1)

ゴールドウインの2022年3月期 第1四半期(4-6月)連結決算は、実需型ビジネスが貢献し増収を達成した。損益面では、売上増・粗利増により利益を確保するに至った。複数の販路で安定的に収益を上げる事が出来た。

複数のチャネルで収益を上げる

連結売上高は170億7,800万円(40.0%増)と好調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は52.6%(0.7ポイント増)と改善。相対的に販管費率が下がった事もあり、営業利益11億3,500万円を確保するに至った。経常利益は16億9,600万円。四半期利益は12億3,500万円で、各段階で利益を計上した。

ゴールドウイン、2022年3月期 第1四半期 事業区分別売上高(表2)

ゴールドウイン、2022年3月期 第1四半期
事業区分別売上高(表2)

長引くコロナ禍の影響で、期中も最大77店舗が臨時休業するなどマイナス要因が発生したが、ECやスポーツ量販店、郊外型店舗など複数のチャネルが健闘したことで、計画通りのスタートを切った。ECの売上高は29%増と好調に推移。卸ビジネスのスポーツ量販店は2ケタの増収を達成した。

従来のアウトドア・アスレチック・ウインターという事業区分をパフォーマンス・ライフスタイル・ファッションに改めた同社。高機能でシリアス層寄りの「パフォーマンス」は売上高60億3,000万円(48.8%増)と好調に推移した。登山やハイキング需要が回復基調にある。「ライフスタイル」は同102億4,400万円(36.4%増)で、コロナ禍の前の水準(2019年度)にまで回復した。ポロシャツやキャンプ用品が好調だった。「ファッション」は同8億200万円(26.4%増)。郊外型店舗やECが健闘した。

通期の業績見通しに変更はない。連結売上高1,000億円(10.5%増)、営業利益140億円(5.7%減)、経常利益152億円(4.9%減)の計画だ。