Under Armour,Inc. 2020年12月期 第3四半期 連結決算
減収、損失を計上に

update: 2020/11/04

Under Armour,Inc.（アンダーアーマー社）の2020年12月期第3四半期（1－9月）連結決算は、コロナ禍の影響が尾を引き減収、損失計上となった。直近の3カ月──第3四半期（7－9月）は微増収減益で復調の兆しが見られ、EMEA及びAsia-Pacificは増収を達成した。

7－9月は回復基調

連結の売上収益は、30億7,000万米ドル（約3,223億5,000万円、1米ドル＝105円で換算）、19.7％減で2ケタの減収。売上総利益率（粗利率）は47.8％（1.0ポイント増）。7－9月ではマークダウンの増加などにより47.9％（0.4ポイント減）となった。

損益面では、「Restructuring and impairment charges」（リストラおよび減損の費用）5億4,900万米ドル（約576億4,500万円、同）の計上もあり、営業損失6億6,900万米ドル（約702億4,500万円、同）を計上するに至った。税引前損益は、利払いが増えたこともあり、経常損失7億1,200万米ドル（約747億6,000万円、同）となった（表1を参照）。

直近の3カ月──第3四半期（7－9月）は、売上収益14億3,300万米ドル（約1,504億6,500万円、同）、0.3％増の微増収。営業利益は5,800万米ドル（約60億9,000万円、同）、58.0％減と減益になったが、利益は確保した。

地域別売上高は、主力の「North America」（北米）が20億2,100万米ドル（約2,122億500万円、同）、24.5％減と苦戦。「EMEA」（欧州・中東・アフリカ）が4億3,700万米ドル（約458億8,500万円、同）、0.7％減と回復基調にある。日本を含む「Asia-Pacific」（アジア・太平洋）は3億9,700万米ドル（約416億8,500万円、同）、12.2％減。7－9月は増収だったが、累計では減収である。「Connected Fitness」が規模は小さいものの、増収増益と健闘した（表2を参照）。

通期は、売上収益が10％後半の減収になると予測している。営業損失は8－8億6,000万米ドル（約840－903億円、同）になる見通しだ。