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エスエスケイ、2020年7月期(非上場)
コロナ禍が影響し減収、損失を計上

update: 2020/10/13

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エスエスケイ、2020年7月期 財務数値一覧(表1)

エスエスケイ、2020年7月期
財務数値一覧(表1)

スポーツ卸のエスエスケイ(大阪市)の2020年7月期(第71期、非上場)決算は、コロナ禍が影響し2ケタの減収となった。損益面は減収に伴う売上総利益(粗利)の減少が影響し、損失を計上するに至った。EC関連ビジネスは健闘を見せた。

今期は「野球」ビジネスが2ケタ増の推移

同社の2020年度(2019年7月21日-2020年7月20日)の売上高は431億6,000万円(18.2%減)で2ケタの減収となった。コロナ禍の影響で、特に下期(2-7月)の落ち込みが大きかった。2-7月まで軒並み前年比を下回った。5月度が底で、前年同期比50%減と苦戦した。

減収に伴う粗利の減少により、営業損失7億7,000万円(前期は5億3,500万円の営業利益)を計上するに至った。経常段階でも、4億7,400万円(前期は8億2,700万円の経常利益)の損失計上となった。当期純利益は、特別利益──旧東京支店の土地売却益を計上したため、7億7,400万円(14.1%増)と増益になった(表1を参照)。

エスエスケイ、2020年7月期 部門別売上高(表2)

エスエスケイ、2020年7月期
部門別売上高(表2)

部門別売上高では、「アスレティックスポーツ」が45億円の減収。自社ブランド「エスエスケイ」を展開する「野球」ビジネスは42億5,600万円(15.4%減)と2ケタ減。中でも「サッカー」が43億4,400万円(36.1%減)と苦戦した。下期は大会や部活の自粛が響き、大きく苦戦した。今期に入り、「野球」ビジネスの第1四半期(8-10月)は2ケタ増で着地できる見通しだ。

「ライフスタイルスポーツ」は55億円の減収だった。主力ビジネスの「フットウェア」が168億6,000万円(16.0%減)の減収。健闘したブランドは「スケッチャーズ」「コロンビアスポーツ」で、それ以外のブランドはおしなべて20%減という推移だった。