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Under Armour、2020年12月期 第2四半期 連結決算
店舗閉鎖が影響し減収、損失を計上

update: 2020/08/19

UNDER ARMOUR、2020年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

UNDER ARMOUR、2020年12月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

Under Armour Inc.(アンダーアーマー社)の2020年12月期 第2四半期(1-6月)の連結決算は、コロナ禍の影響で店舗閉鎖が広がったことにより、大幅な減収となった。「Restructuring and impairment charges」(事業の再構築および減損費用)の計上もあり、損失を計上するに至った。

「Connected Fitness」事業はプラス成長

連結の売上収益は、16億3,700万米ドル(約1,751億5,900万円、1米ドル=107円で換算)、31.7%減と大幅な減収だった。売上総利益率(粗利率)は、「オフプライス」向けの商品が減少したことやDTC(Direct to consumer)比率が増加したことなどから、47.6%(1.7ポイント増)と改善した。

UNDER ARMOUR、2020年12月期 第2四半期 部門・地域別売上高(表2)

UNDER ARMOUR、2020年12月期
第2四半期 部門・地域別売上高(表2)

利益面では、売り上げ及び粗利が減少したことで販管費率が上昇し、営業損失7億2,700万米ドル(前期は2,300万米ドルの営業利益)を計上するに至った。「Restructuring and impairment charges」4億7,500万米ドル(約508億2,500万円、同)を計上した影響も大きかった(表1を参照)。

部門別の売上高は軒並み30%台の減収。地域別では、主力の「North America」(北米)の落ち込みが大きかった。売上高は10億5,800万米ドル(約1,132億600万円、同)、36.2%減。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)、日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)も2ケタの減収だった(表2を参照)。

一方、「Connected Fitness」事業は、“サブスクリプション”の増加がけん引し、売上高6,500万米ドル(約69億5,500万円、同)、5.9%増、セグメント利益が700万米ドル(約7億4,900万円、同)、600.0%増とプラス成長した。

通期の見通しは、コロナ禍の影響が不明確なため、具体的な数値は公表していない。