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アンダーアーマー、2019年12月期連結決算
収益性が改善、増収増益に

update: 2020/02/27

Under Armour、2019年12月期 財務数値一覧(表1)

Under Armour、2019年12月期
財務数値一覧(表1)

Under Armour,Inc.(アンダーアーマー社)の2019年12月期(2019年度)の連結決算は、収益性が改善したことで増収増益を達成した。北米を除く全地域で、増収となった。前期までの「Restructuring and impairment charges」(リストラおよび減損の費用)の計上がなくなり、黒字を回復するに至った。

EMEA、アジア圏が健闘

連結の売上収益は、52億6,700万米ドル(約5,688億3,600万円、1米ドル=108円で換算)、1.4%増の増益だった。売上総利益率(粗利率)が46.9%(1.8ポイント増)と改善したこと、「Restructuring and impairment charges」(リストラおよび減損の費用)の計上がなくなったことにより、黒字回復となった。

Under Armour、2019年12月期 部門別・地域別売上高(表2)

Under Armour、2019年12月期
部門別・地域別売上高(表2)

営業利益は、2億3,600万米ドル(約254億8,800万円、同)で、前期の2,500万米ドルの営業損失から黒字に転じた。税引前損益は、2億900万米ドル(約225億7,200万円、同)と利益を確保した。当期純利益は9,200万米ドル(約99億3,600万円、同)と黒字転換した(表1を参照)。

部門別売上高は、主力の「Apparel」(アパレル)が34億7,000万米ドル(約3,747億6,000万円、同)、0.2%増とほぼ前年並みの推移だった。「Footwear」(シューズ)は10億8,600万米ドル(約1,172億8,800万円、同)、2.2%増。「Accessories」(アクセサリー類)が4億1,600万米ドル(約449億2,800万円、同)、1.5%減とやや減収した。

地域別の売上高は、主力の「North America」(北米)が36億5,800万米ドル(約3,950億6,400万円、同)、2.1%減とやや伸び悩んだが、利益面は微増益となった。健闘したのは「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)で、6億2,100万米ドル(約670億6,800万円、同)、5.1%増と堅調な推移だった。

日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋地域)も健闘し、売上高は6億3,600万米ドル(約686億8,800万円、同)、14.2%増と2ケタの増収を達成した。フィットネス事業の「Connected Fitness」は1億3,600万米ドル(約146億8,800万円、同)、2.8%増と堅調な推移。セグメント利益も1,700万米ドル(約18億3,600万円、同)と増益を達成した(表2を参照)。

通期では、連結売上収益において1ケタ台前半の増収を計画している。