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美津濃、2020年3月期 第1四半期
減収するも、構造改革が進み増益に

update: 2019/08/13

美津濃、2020年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃、2020年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃(ミズノ)の2020年3月期 第1四半期(4-6月)連結決算は、日本やアジアが苦戦し減収となったが、事業構造改革が米州及び中国で進んだことで、増益を達成した。フットウエア、アパレルは伸び悩んだが、サービス・その他の部門が健闘した。

米州ビジネスが健闘

連結売上高は421億5,500万円(1.4%減)で減収だった。売上高総利益率(粗利率)は42.6%(0.2ポイント増)とやや改善した。販管費率は37.9%(1.3ポイント減)と大幅に改善した。その結果、営業利益が19億6,300万円(41.1%増)と増益を達成した。経常利益も18億円(35.3%増)と増益だった(表1を参照)。

美津濃、2020年3月期 第1四半期 地域別・商品別売上高(表2)

美津濃、2020年3月期
第1四半期 地域別・商品別売上高(表2)

地域別売上高は、「日本」が284億円(2.4%減)と減収した。施設受託業務や体育機器の販売は好調だったが、スポーツ用品が苦戦した。「米州」は57億円(11.8%増)と2ケタの増収を達成した。ゴルフ用品の販売が好調に推移した。「欧州」は37億円(2.6%減)の減収。「アジア・オセアニア」は44億円(6.4%減)だった。リテイル事業を中心に縮小したChina市場の影響が大きかった。

プロダクト別の売上高では、主力の「フットウエア」が121億円(1.6%減)、「アパレル」が129億円(3.0%減)と伸び悩んだ。「イクイップメント」は100億円(2.0%減)だった。「サービス/その他」は71億円(2.9%増)と堅調な推移だった(表2を参照)。

通期の業績目標に修正はない。連結売上高1,850億円(3.9%増)、営業利益85億円(11.5%増)、経常利益85億円(10.1%増)、当期純利益58億円(3.4%減)の計画だ。