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デサント、2020年3月期 第1四半期
日本の減、コスト増もあり減収減益に

update: 2019/08/08

デサント、2020年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

デサント、2020年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

デサントの2020年3月期 第1四半期(4-6月)連結決算は、日本ビジネスの減収や、為替、販管費の増加などが影響し、減収減益となった。中国ビジネスは苦戦したが、韓国ビジネス(デサントコリア)が堅調な推移だった。「アンブロ」を除く各ブランドが伸び悩んだ。

韓国ビジネスが堅調な推移

連結売上高は294億7,900万円(4.2%減)の減収。直営ビジネスが多い韓国が伸びたこと、日本ビジネスでも直営比率が若干、上がったこともあり、売上高総利益率(粗利率)が58.6%(1.3ポイント増)と改善した。販管費率が57.4%(3.8ポイント増)と増加したこと、為替の影響もあり、営業利益は4億5,100万円(59.6%増)と減益に至った。経常利益は5億7,700万円(51.7%減)と減益だった(表1を参照)。

デサント、2020年3月期 第1四半期 地域別・ブランド別売上高(表2)

デサント、2020年3月期
第1四半期 地域別・ブランド別売上高(表2)

地域別の売上高では、「日本」が103億円(8.0%減)と減収した。主力の「デサント」ブランドが堅調だった。ほかのブランドは伸び悩んだ。売上規模が最も大きい「韓国」は166億円(1.2%増)と堅調な推移。為替の影響を除くと、主力の「デサント」「ルコックスポルティフ」ともに増収だった。China単体では、「デサント」ブランドを中心に増収した。

ブランド別の売上高では、主力の「デサント」が127億円(1.6%減)とやや減収した。これはChinaの現地向けの商品企画が増えたことによる輸出減(2.3億円減)や、為替の影響(1.8億円減)がマイナスに働いた面がある。こうした要因を除くと、増収だった。

「ルコックスポルティフ」は売上高82億円(2.4%減)と伸び悩んだ。「マンシングウェア」は同23億円(14.8%減)の減収。「アリーナ」は同19億円(13.6%減)だった。「アンブロ」が同15億円(7.1%増)と健闘した(表2を参照)。

通期の業績予測に変更はない。日本、韓国、China市場を主体に売り上げを伸ばしていく計画だ。ブランドでは、主力の「デサント」を軸に増収を目指す。