国内スポーツメーカー、2017年12月期 第3四半期まとめ
update: 2017/12/01
アシックスが減益、ダンロップスポーツは増益
国内スポーツメーカーの2017年12月期 第3四半期まとめ。アシックスとダンロップスポーツの2社を対象にした。アシックスは、欧米・日本が苦戦し、微減収・減益になったが、アジアやアセアン地域は好調な推移だった。ダンロップスポーツは、海外販売が貢献し増収を達成したほか、経費削減が進み増益に至った。また、海外のゴルフクラブおよびゴルフボール、テニス用品などが貢献した。
各地域、カテゴリーで格差表れる
アシックスは、主力の「日本」が売上高923億円(1.6%減)、営業利益64億円(12.2%減)と減収減益で苦戦傾向だった。米州は、同823億円(5.6%減)、営業利益43億円(151.8%増)で減収増益と同じく、難しい推移だった。「欧州」(EMEA)は同811億円(4.5%減)、営業利益72億円(25.5%減)と、減収減益で、ランニングシューズが低調だった。
そのほか、「オセアニア/東南アジア・南アジア」は同212億円(15.8%増)、営業利益34億円(7.7%増)、増収増益で、ランニングおよびライフスタイルシューズが貢献した。「東アジア」は同391億円(14.8%増)、営業利益55億円(8.2%減)で、増収減益。ライフスタイルシューズ、ランニングシューズが好調だった
ダンロップスポーツは、海外販売が健闘した。中でも、ゴルフクラブやボール、テニス用品がけん引役になった。主力の「ゴルフクラブ」は、同242億円と前年並みだった。「ゴルフボール」が114億円(5%増)と健闘。ゴルフクラブは北米・欧州・韓国が好調だった。国内は競合激化により苦戦した。
アシックスの主力商材である「フットウエア」=スポーツシューズでは、主力の「ランニングシューズ」が1,777億円(0.7%増)と微増した。「トレーニングシューズ」「オニツカタイガー」は健闘したが、「コアパフォーマンススポーツ」「アシックスタイガー」は苦戦した。
ダンロップスポーツのテニス用品では、売上高53億円(11%増)と好調だった。北米市場の開拓が順調で、収益に貢献した形だ。新規分野の「ウェルネス」も同65億円(5%増)と堅調な推移。新規出店の増加も後押しした。
アシックスのライフスタイル系シューズ──「オニツカタイガー」「アシックスタイガー」の推移は、「オニツカタイガー」が健闘し、「アシックスタイガー」が苦戦した。