東洋紡、2021年春夏 繊維総合展
エコ素材への関心が高まる
update: 2019/12/16
東洋紡グループの繊維総合展「IC&I:市」の2021年春夏シーズンは、「化布技(かぶき)」をテーマに、新しい機能素材を提案した。東洋紡STCでは、主力分野の1つ「スポーツ」において、スポーツシーンのほか、ビジネスやカジュアルを意識した素材も企画した。また日本国内でも、エコ素材への関心が高まってきた。
テーマは「化布技(かぶき)」
東洋紡グループの素材開発企業が一堂に会する総合展。組織内の縦割りを緩和し、横軸で新しい顧客や受注を増やそうというのが主な目的だ。各分野で素材へのアプローチが多少異なる開発段階。異なる商材を異なる分野のアパレルなどへ提案するなど、相乗効果は徐々に表れてきているようだ。
主力の1つ、スポーツ分野では、スパンデックスを使用しないストレッチ素材「ニュートロン™」を提案した。ポリエステルの撚糸を使用し、綿と混紡して天然素材の風合いを持たせた。洗濯による抗ピル性に優れている。ゴルフウエアなどへの採用を考えている。
汗ジミ防止を意識した「ウォーターブロック®EX」は、レディスウエアを意識した。ヨガウエアなどの需要が高まる中、ウエアの汗ジミ防止の要望も高まっている。生地の表面に撥水加工を施し、肌面で吸った汗を効率良く拡散する機能性を向上させた。
そのほか、定番素材「アクセンシャル®ゼブラ」がヒット商品になっている。高捲縮のポリエステルを組み合わせたジャージー素材で、ゴルフやアスレチック、スクールユニフォームなど幅広い用途で採用されている。継続して使用されるケースが多いという。