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旭化成アドバンス、「LIVEGEAR™」2020年シーズン展

update: 2019/02/06

旭化成アドバンスの機能素材展 「LIVEGEAR™」2020年シーズン展

旭化成アドバンスの機能素材展
「LIVEGEAR™」2020年シーズン展

旭化成アドバンスの機能素材展「LIVEGEAR™」2020年シーズン展では、ポリエステル(PE)素材「アルティッシモ®」が好評だった。PE加工糸と編地の組織設計で、高い耐摩耗性と抗スナッグ性が特長だ。

織物が堅調な推移

同社の機能性素材ビジネスは、主力のスポーツ関連では、織物が活況を呈しているという。その半面。ニット素材は日本企画が減少している影響で、低迷しているようだ。アウトドア関連のナイロンを主体にした高密度織物が好調だ。水着やコンプレッションウエアが苦戦している。特にコンプレッション系は競合ブランドの増えていることが、価格競争に拍車を掛けている。学販やユニフォームは堅調な推移である。

堅調な推移の織物素材

堅調な推移の織物素材

今回の展示会で 来場者の関心を集めた「アルティッシモ®」は元々、学生服向けの素材だった。PE加工糸と編地を工夫することで、高い耐摩耗性と抗スナッグ性を付加した。学生服を主体に拡販を進めるが、スポーツなど他分野への応用も視野に入れている。

織物では、高密度ナイロン生地の「インパクト®」系の素材が堅調だ。欧州は暖冬傾向、米国は厳冬という足元のシーズンだが、海外向けを中心に出荷が進んでいるようだ。懸念材料は納期と、上昇傾向にあるコストだという。

東京オリンピックが開催される2020年シーズン。普段着にスポーツウエアを採り入れるいわゆる“アスレジャー”需要の高まりは、追い風になると期待を寄せている。