『企業レポート』
ミズノの2011年度アパレルビジネス
国内売り上げ390億円を目指す
update: 2011/08/01
成長続くアウトドアウエア
アウトドアアパレル分野も好調が続く。10年度は115%と2ケタ増だった。アウトドア市場自体が活況のため、その波にうまく乗れている。12年春夏は好評だった「ベルグテックレイン」で新色を追加。4万5000セットの販売計画を立てている。シャツやパンツでは、コストパフォーマンスの高い商品を企画。吸汗性に富むポリエステル100%の機能素材「ドライサイエンス」を採用したスポーツインナーも市場投入する。
ゴルフウエアでは、10年秋冬からスタートした「MOVE」をシリーズ化。プレーに必要な機能性とスタイリッシュなデザイン性を兼ね備えた商材を企画した。11年秋冬で「MOVE DOWN」(ムーブダウン)ウエアを2万5000枚販売する計画を立てる。12年春夏では、3億円の受注を計画する。
11年春夏からは、節電ビズ向けアイテムを市場に投入した。3月の地震の影響で安定した電力の供給が難しくなったため、夏場はクーリング機能、冬場は保温機能ウエアの需要が急速に増した背景がある。同社の夏の定番になっている接触冷感素材「アイスタッチ」採用のワイシャツ、ポロシャツ、アンダーウエアなど、4万枚の売り上げを計画する。冬は吸湿発熱素材「ブレスサーモ」採用のアンダーウエアやセーターを企画し、25万枚の売上計画を立てる。