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ミズノ、メディカルウエアを開発──3年後に5倍のビジネス拡大を目指す

update: 2023/07/24

スポーツウエアで培った機能性を 付加したメディカルウエア

スポーツウエアで培った機能性を
付加したメディカルウエア

ミズノがメディカル(医療)市場での売上拡大に力を入れる。新たにメディカルウエアを開発し、7月20日から販売を開始した。メディカル市場には2020年から本格参入しており、3年後に現在の5倍にまでビジネス規模の拡大を目指す。

初年度1万枚の販売計画

今回、発売したのは医療従事者向けのメディカルウエアで、スクラブ、パンツ、ジャケット、ドクターコートの4アイテム。環境配慮型の素材を採用している。医療法人への直販や、自社のオンライン、一部のメディカル向けのオンラインショップなどが販路だ。

4アイテムの販売目標は1万枚(発売から1年間)。約364万人と言われる医療従事者が対象になる(厚生労働省の調査による数値)。SDGsに関心を持つ医療法人やクリニックを意識し、環境配慮型の素材を採用した。

ウエアには、スポーツウエアで培った機能性──動きやすさを追求した立体裁断「ダイナモーションフィット」を採用している。消臭機能を持つ素材「ミズノデオドラント」を各部に使用した。暗がりで“視認性”を高めるため、ピスネームに蓄光加工を施している。

同社では1997年から、ワーキングビジネスの専門部門を設置。2019年にはワークビジネス事業を新設して、シェア拡大に力を入れてきた。新しくメディカル市場の開拓を本格化し、ワークビジネス全体で2年後の2025年度には売上高170億円を目指している。