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デサントジャパン、シャープなどと協業
暑熱対策を意識した機能グローブを新たに開発

update: 2019/09/17

デサントジャパンが シャープなどと共同開発した 暑熱対策グローブ

デサントジャパンが
シャープなどと共同開発した
暑熱対策グローブ

デサントジャパンが家電メーカーのシャープなどと共同で、暑熱対策を意識した機能グローブを新たに開発した。手のひらを冷やすことにより、身体内部の温度上昇を和らげ、汗の量を抑えられる効果が期待できる。

今秋から実証実験を本格スタート

開発に携わったのは、デサントジャパンのほか、シャープ、スポーツトレーニング企業のウィンゲート(東京)の計3社。シャープが共同開発した「蓄冷材」を採用した。スポーツトレーニング分野で実績を持つウィンゲートも参画し、アスリート向けの機能グローブを開発した。

同グローブは、手のひらが当たる部分に前述のシャープの「蓄冷材」を配置。「冷た過ぎず快適な温度」と言われる12℃を保つ同蓄冷材を使用することで、適度に手のひらを冷やし、深部体温の上昇を抑える効果が期待できる。ランニングなどのシーンにおける使い易さを考慮し、メッシュ素材を使用。腕時計の操作や給水時の妨げにならないよう形状を工夫した。

デサントの開発拠点 「DISK OSAKA」で機能実験を行った

デサントの開発拠点
「DISK OSAKA」で機能実験を行った

一般ユーザー向けの商品としての販売をめざし、今秋から競技会やアスリートの協力を得て、実証実験を開始する。また、シャープとウィンゲートが共同開発した暑熱対策グッズ──微細な氷の結晶を含んだ飲料「アイスラリー」を電源なしで簡単に作れるクーラー容器「TEKIONアイスラリーBOX」も、Jリーグのセレッソ大阪やプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスといったプロスポーツチームの協力で、実証実験を進めている。

シャープの独自素材「蓄冷材」は、液晶材料の研究で培った技術を応用している。「蓄冷材」が固体から液体へ溶ける時に周囲の熱を吸収する性質を利用し、一定の時間、適温をキープする機能性を持つ。同社の社内ベンチャー「TEKION LAB」(テキオンラボ)を中心に、食品分野でも商品やサービスを提供している。