JR大阪三越伊勢丹 9階ゴルフグッズ売場
別注ゴルフクラブで独自性を発揮
update: 2013/11/28
口コミで顧客層が拡大
売場に併設されたシミュレーション機器「ゴルフゾン」
顧客層は男性が中心で女性は少ない。スクールは客層に幅があるという。カスタムクラブの客単価はドライバーで12－13万円が中心。アイアンは9万円台から20万円と幅が広い。小規模のゴルフ専門店では独自性の発揮と顧客をつなぎとめる方策として、地クラブを強化する傾向がある。百貨店で同様の試みを実施しているケースはほとんどないと思われる。
アウトスタイル スクエアではゴルフウエアや雑貨でも、独自性を発揮できるブランドを取り揃える。ウエアでは今秋から「マーク＆ロナ」を新たに導入した。そのほか、「TMT」「アルマーニ」「ピレリ」「フィドラ」なども取り揃える。キャディーバッグでは「レインスプーナー」ブランドで、同店オリジナルの帆布を使ったモデルを扱っている。
現在はまだパターンオーダーの域を出ていないカスタムクラブだが、「将来的にはフルオーダーのクラブに挑戦しようと考えている」（同店、安食久和 紳士営業部紳士営業担当クリエーターズ・コンテンポラリー兼オーセン・アウトスタイル・スーパーメンズセールスマネージャー）。現在、実現へ向けてマニュアル作成に取り掛かっている。
オリジナル帆布を使用した「レインスプーナー」
「ヘッドとシャフトの組み合わせを扱っている店舗は珍しい。競技志向で自分のプレースタイルを確立したゴルファーを取り込めている。口コミで来店いただけるケースが多い」（安食マネージャー）と、担当者も手応えを感じている。製品を提供している地クラブメーカーからの期待も大きいという。高級感を前面に押し出したゴルフクラブ提案が多かった百貨店ゴルフ売場だが、同店の試みが新機軸になるだろうか。
