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ゴールドウイン、2025年3月期 第1四半期──増収、減益に至るも当初予測を上回る

update: 2024/08/19

ゴールドウイン、2025年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

ゴールドウイン、2025年3月期 第1四半期
財務数値一覧(表1)

ゴールドウインの2025年3が月第1四半期連結決算は、主力の「ザ・ノース・フェイス」ブランドなどがけん引役となり、増収を達成した。営業利益は減益に至ったが、経費執行のズレもあり、当初見通しを上回る結果だった。

「ライフスタイル」が好調に推移

連結の売上高は、246億100万円(6.3%増)と堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は50.5%(0.1ポイント減)とほぼ前年同期比並み。販管費率が高まったことから、営業利益は18億3,900万円(18.8%減)の減益となった。

経常利益は、韓国の持ち株会社、ヤングワンアウトドアの持分益が貢献し、42億5,800万円(2.1%増)の微増益。四半期利益も36億6,000万円(9.4%増)と増益を達成した(表1を参照)。

ゴールドウイン、2025年3月期 第1四半期 事業区分別売上高(表2)

ゴールドウイン、2025年3月期 第1四半期
事業区分別売上高(表2)

事業区分別の売上高では、主力の「ライフスタイル」が146億6,800万円(9.7%増)とけん引役になった。「パフォーマンス」は81億8,700万円(2.8%減)。ラグビーW杯の特需がなくなったこと、キャンプブームの終息などがマイナス要因だったが、ランニング需要で穴埋めし微減収にとどまった。「ファッション」は17億4,500万円(2.6%増)と堅調な推移。インバウンド需要の後押しもあった。

第2四半期の業績見通しについて、利益額を上方修正している。営業利益は41億円(18億円増)、経常利益は80億円(24億円増)、四半期利益は66億円(17億円増)の計画だ。