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ダンロップスポーツ 2012年12月期第2四半期
国内が回復、増収増益に

update: 2012/08/23

ダンロップスポーツ、2012年12月期第2四半期

ダンロップスポーツ、2012年12月期第2四半期

ダンロップスポーツの2012年12月期の第2四半期決算は、国内を中心にゴルフ関連用品が回復し、増収増益を達成した。昨年12月にデビューした「ゼクシオ セブン」を筆頭にゴルフ関連用品がけん引した。しかし、震災の発生する前々期(2010年12月期)の水準(売上高333億円、営業利益35億円、経常利益34億円、純利益21億円)までには回復していない。通期見通しは売上高640億円だったが、10億円下方修正し630億円とした。利益面の修正はない。

ゴルフ「ゼクシオ セブン」がけん引役に

増収増益の要因で最も貢献したのが国内市場。前述の「ゼクシオ セブン」を筆頭に国内が32億円増の211億円と震災の影響から復調した。北米はゴルフボールが好調だったが、競合の激化で苦戦、7億円減の47億円の実績だった。欧州は1億円減、19億円とほぼ横ばい。アジアは韓国、中国を中心に「ゼクシオ セブン」が好調に推移し、10億円増の32億円となった。

アイテム別では、ゴルフクラブが162億円(17%増)、ゴルフボールが63億円(11%増)、用品その他が40億円(1%増)とそれぞれ回復した。テニス用品は35億円(15%増)と好調に推移した。

ゴルフのブランド別の内訳は、「ゼクシオ」がゴルフ用品売上高264億円の内、48%(12ポイント増)と大幅に増加した。「スリクソン」は22%(5%減)に減少した。「クリーブランド」は21%(7%減)だった。

通期もプラスの計画

通期は売上高を下方修正したが増収増益の計画。引き続き回復基調を予想する。アイテム別ではゴルフ用品が510億円(8%増)と500億円台を回復する見通し。サービス・ゴルフ場を除けば、各部門で軒並み増収を計画している。

地域別の通期見通しは日本が35億円増の449億円。北米は9億減の78億円、欧州は5億円減の30億円。為替の影響もあると予想している。アジアは15億円増の56億円と引き続き増収の見込みだ。

財務面では、販管費率が改善して効率性が上がった。有利子負債も31億円と前年同期比の56億円から大幅に縮小した。