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外資系上場スポーツ企業、2022年12月期の業績展望──② PUMA
着実に業容が拡大、利益は5期前から倍増

update: 2023/02/01

PUMA、2021年度・2017年度 財務数値一覧(表1)

PUMA、2021年度・2017年度
財務数値一覧(表1)

外資系上場スポーツ企業の2022年12月期を展望する。2回目は、PUMA(プーマ社)を取り上げる。前期(2021年12月期)はコロナ禍の影響から脱し、大きく業績を回復した。2022年度も堅調な推移を続けている。

当期も引き続き堅調な推移

PUMA の2021年12月期(2021年度)は2ケタの増収増益となった。連結の売上収益は68億500万ユーロ(約8,846億5,000万円、1ユーロ=130円で換算)、30.0%増。営業利益(EBIT)が5億5,700万ユーロ(約724億1,000万円、同)、66.3%増と大きく回復した。税引前利益(EBT)も5億500万ユーロ(約656億5,000万円、同)、111.2%増と大幅な増益となった。

PUMA、2022年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表2)

PUMA、2022年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表2)

地域別の売上高では、「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が25億3,100万ユーロ(約3,290億3,000万円、同)、27.7%増と好調な推移だった。「Americas」(米州)も26億3,600万ユーロ(約3,426億8,000万円、同)、48.5%増と好調で、「EMEA」の売上規模を上回った。

5期前の2017年12月期(2017年度)と比較すると、順調に成長を続けている。売上規模は64.5%増、利益は倍増した。営業利益(EBIT)、税引前利益(EBT)共に5億ユーロ台を確保している。また、2022年12月期も第3四半期まで順調に推移している。利益は前期の金額を上回っている。(続く)