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ゴールドウイン、2023年3月期 第2四半期
各カテゴリーが健闘、2ケタの増収増益を達成

update: 2022/11/10

ゴールドウインの2023年3月期第2四半期は2ケタの増収増益に。 直営店をはじめ全チャネルで健闘した (画像は恵比寿ガーデンプレイスの新業態「THE NORTH FACE CAMP」)

ゴールドウインの2023年3月期第2四半期は2ケタの増収増益に。
直営店をはじめ全チャネルで健闘した
(画像は恵比寿ガーデンプレイスの新業態「THE NORTH FACE CAMP」)

ゴールドウインの2023年3月期第2四半期(4-9月)連結決算は、各カテゴリーが健闘し2ケタの増収増益を達成した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」がけん引したほか、全チャネルでも増収となった。売上高、経常利益、四半期純利益が過去最高額を更新した。

売上高、経常利益が過去最高に

ゴールドウイン、2023年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

ゴールドウイン、2023年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は453億900万円(18.6%増)と2ケタの増収。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」(TNF)をはじめ、高機能商品やライフスタイル品など各カテゴリーが健闘した。売上総利益率(粗利率)は50.7%(0.3ポイント減)とほぼ前年同期比並み。原料高など難しい商況下で、在庫の消化が順調に進んだ。

販管費率のコントロールもうまく行ったことで、営業利益が52億7,700万円(60.0%増)の増益となった。経常利益は、韓国の持分法会社の投資利益が増えたこともあり、74億5,200万円(94.3%増)で過去最高益を更新した。四半期純利益も58億4,400万円(122.0%増)で過去最高額となった(表1を参照)。

ゴールドウイン、2023年3月期 第2四半期 事業区分別売上高(表2)

ゴールドウイン、2023年3月期
第2四半期 事業区分別売上高(表2)


事業区分別の売上高でも、各カテゴリーで2ケタの増収。「パフォーマンス」は登山やランニング需要が活発で162億7,500万円(23.0%増)、売上額の大きい「ライフスタイル」では、キャンプやトラベル需要も後押しして256億3,000万円(15.3%増)と好調に推移した。「ファッション」分野では、「TNF」ブランドの「パープルレーベル」の健闘もあり、34億300万円(24.1%増)で2ケタの増収を達成した(表2を参照)。

棚卸資産(在庫)のコントロールも安定しており、前年同期比で6%減と適正高を持続している。チャネル別では、直営店・卸・ECで増収。期末の直営店舗数は158店(出1、退7)と減少したが、効率化が進んでいる。

第2四半期の業績は当初予測を上回ったが、通期見通しに変更はない。「収益へのインパクトが大きい第3四半期(10-12月)の推移を見極めてから」(渡辺貴生 代表取締役社長)という理由からだ。ちなみに今年の秋冬の重衣料は順調な推移のようだ。