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主要スポーツ上場5社、2023年3月期 第1四半期まとめ
全社で増収増益を達成

update: 2022/08/22

主要スポーツ上場5社、2023年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

主要スポーツ上場5社、2023年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

主要スポーツ上場5社の2023年3月期 第1四半期(4-6月)が出揃った。コロナ禍の影響から順調に回復し、第1四半期における最高収益を達成した企業も複数、見られた。物価高や円高など不確定要素も残っているが、おしなべて回復基調にある。

コロナ禍の影響を払拭

対象企業は美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼットの5社(順不同)。いずれも3月期決算で、6月末に第1四半期を迎えたスポーツ企業である。全社が増収、2ケタ以上の増益を達成した。国外ビジネスの後押しもあり、順調に業績が回復してきている。

ミズノはゴルフクラブが好調を持続したほか、コロナ禍で苦戦していたインドアスポーツが復調したこともあり、増収増益となった。営業・経常・四半期の各段階の利益が、第1四半期で過去最高値を達成した。日本のほか米州、アジア・オセアニアが好調だった。通期の業績見通しに変更はない。

デサントは増収増益。3つの主要地域──日本、韓国、中国のうち、日本と韓国が健闘した。日本ビジネスの売上規模が、過去5年間で最大となった。主力の「デサント」ブランドは売上高107億円(12.6%増)で2ケタの増収だった。通期見通しを上方修正している。

ゴールドウインは全カテゴリーでプラス成長し、2ケタの増収増益を達成した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」がアパレル、グッズ共に堅調な推移だった。「パフォーマンス」カテゴリーでは、登山やランニング需要が回復。「ライフスタイル」では、キャンプ需要がけん引役になった。第2四半期の業績見通しを上方修正している。

ヨネックスは売上高が46.5%増と大幅な増収で、第1四半期では過去最高額を更新した。同時に営業利益も過去最高を達成した。Chinaを中心にアジアビジネスが好調に推移した。主力の「バドミントン用品」が売上高135億2,600万円(52.8%増)と好調だった。通期見通しも上方修正している。