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スポーツ上場6社 2017年3月期 第2四半期まとめ(上)
為替のマイナス影響が表れるも、国内は概して堅調な推移に

update: 2016/11/14

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デサント、通期見通しを下方修正

デサントの第2四半期は、国内外ともに堅調だったが、為替のマイナス影響55億円が足を引っ張った。現地通貨ベースでは、デサントコリア、寧波ルコックが増収を達成した。ブランド別では「デサント」が224億円(0.9%増)と堅調だった。「ルコックスポルティフ」が192億円(13.5%減)と苦戦した。「マンシングウェア」は70億円(9.1%減)と減収した。

ここ数年、成長エンジンだったデサントコリアなどアジアの伸びが鈍化してきた。アジアの売上高346億円のうち、デサントコリアが306億円と主力を占めているため、収益に及ぼす影響も大きい。そのため、日本、韓国に次ぐ収益に貢献する第3の柱の確立を急いでいる。第3の柱に据えるのはChina市場で、上海、寧波、香港に現地法人を置いている。第2四半期の売上規模は57億円(8.1%減)。

通期の見通しは、前述のアジアビジネスが伸びやなんでいる傾向を踏まえ、下方修正している。アジアでは香港を除き、いずれも増収を計画している。一方、欧州ビジネスでは、英国・ロンドンに「デサント」ブランドの直営店を出店。多店舗化を計画していたが、サイズ展開や色目の修正を余儀なくされ、仕切り直しの様相である。(続く)