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デサント、2016年3月期連結決算(下)
新中期経営計画を策定、2段構えの数値目標
2020年に連結売上高2,000億円を目指す

update: 2016/05/13

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創業の精神を再定義

エリアでは、“アジア”を再強化地域に据えている。主要ブランドにおいて今後5年間で、アジアナンバーワンのブランドになるという目標を掲げている。欧米でもスキーや「イノヴェイト」ブランドの拡販を掲げているが、主体はアジアビジネスになる。

また来年4月をめどに、“デサントジャパン”を設立する計画だ。グローバル展開を見据え、世界と日本市場の役割分担を明確にする目的がある。外資系スポーツメーカをはじめ、ドメスティック企業ではアシックスがいち早く、ジャパン社を設立しているが、こうした一連の動きを意識した施策と思われる。

今回の中計の“肝”は、創業以来の精神を再定義した点だろう。過去の創業時の役員の語録から抜粋した文言を4つの言葉に整理し、社内の指標とした。「創造」「挑戦」「誠実」「調和」の4文字である。これは同社の“DNA”とでも言うべき要素で、社員の精神的支柱としての役割を果たすと考えられる。