ダイワボウアドバンス「フィラ」 2016年秋冬シーズン
競技向け「パフォーマンスライン」を拡充
update: 2016/02/05
ダイワボウアドバンスが企画・生産し、ゼットが総代理店を務めるテニスウエア「フィラ」の2016年秋冬シーズンでは、16年春夏からスタートする競技向けの「パフォーマンスライン」を拡充する。ボリューム市場を意識した比較的廉価な商材で、スポーツチャネルを主体に展開予定だ。
2015年シーズンは前年比プラスで推移
2015年シーズンは前年比プラスで推移しており、通期では105%の見込みだ。暖冬の影響で第3四半期(10-12月)は苦戦した。2013年シーズンから現体制でのライセンスビジネスがスタートし、4年目に突入する。元々、ファンが多数存在していたこともあり、市場でのシェアも順調に拡大している。展開店舗数は180-200店で、テニス専門店を中心にほぼ行き渡った。
けん引役になっているのはレディスで、特にファッション要素を採り入れた「ヘリテージ」ラインが好調。40歳後半から50代の可処分所得の多い女性層がメーンターゲットである。テニス市場自体が好況という追い風もある。
16年秋冬では、16年春夏に続いて競技向けの「パフォーマンスライン」を拡充する。チーム外商やスポーツ総合店など、学生プレーヤーを抱えている小売店を想定する。自主管理売り場は百貨店のみの展開。上代も高いため、「パフォーマンスライン」の商材と住み分けが可能だ。
上代設定は円安の影響で平均10%程度上がっている。シーズンテーマである自然界の色目を採り入れた個性的なデザインで、差別化を図る。素材ではベロアを使ったアイテムを拡充。切り替えなどを使用し、ブランドらしさを表現した。赤・白・青のトリコロールカラーのアイテムも企画した。
余剰分を処理し、在庫の適正化を図った。効率化が進んだため、2016年シーズンはさらに攻めのビジネスを展開できる体制が整った。テニスのプレーシーンでは、岡村恭香 選手と契約し、露出度を高める狙いだ。