デサント アスレチック展 2015年秋冬シーズン
update: 2015/02/18
「アンブロ」──競技カテゴリーを再強化
サッカーを主戦場にする「アンブロ」では、昨年Jリーグで三冠を達成したガンバ大阪に加え、今年からFC東京へもユニフォームを提供することになった。大阪と東京で「アンブロ」ブランドの発信力を高めようとしている。
苦戦傾向にある同ブランド。今シーズンからは改めて、強みの競技分野を強化する。1つはチームビジネスだ。布帛素材が主体のピステが下降気味の中、練習ウエアやパーソナルユースのウエアではニット素材を使った新しい商材を企画・提案した。中学・高校生の部活練習に向けた「ガチトレ」や、デザイン性を取り入れたパーソナルユースのボリュームライン「コンボ」も新たに展開する。
チェーン店の平場向けには、「プレイアンブロ」という新ラインを提案する。ファン層を含んだ、カジュアルテイストのアパレル群である。レディスウエアもこのカテゴリーで展開している。
「ルコックスポルティフ」──オリジナルのスウェット素材
「ルコックスポルティフ」はグローバルキャンペーンの実施、オリジナル素材「Douce mode™」(ドゥース モード)のスウェット生地、撥水スウェットの強化、モデルの梨花を起用したレディスラインの展開が主な強化ポイントである。
グローバルキャンペーンでは、アートディレクターの足立豊樹氏のデザインを採用したウエア群を展開する。サイクリング・フットボール・テニスという主要なカテゴリーでそれぞれのデザインを採用・提案する。
「Douce mode™」は15年春夏シーズンに続く展開。帝人フロンティアと協業したオリジナル素材で、トレンドのスウェットを前面に押し出している。ジャージーよりソフトで柔らかい風合いが特徴で、撥水機能も持ち合わせる。ブランド横断型で、幅広いアイテムに採用している。差別化と効率化を狙った施策である。