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帝人フロンティア、機能素材展 2017年秋冬シーズン
中空糸「Octa®」の新素材を新たに提案
レディスを意識、「Ecopure®」を再強化

update: 2016/06/13

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肉厚・軽量が特徴の 「Octa®cpcp®」

肉厚・軽量が特徴の
「Octa®cpcp®」

帝人フロンティアの2017年秋冬シーズン向けの機能素材展では、中空糸「Octa®」(オクタ)の新素材を新たに開発したほか、秋冬シーズンに必須の保温系素材群、レディスを意識した「Ecopure®」(エコピュア)を柱に据える。既存の定番素材と共に、認知度の浸透と取引数量の拡大を目指す。

2015年度のビジネスは増収増益に

2015年度の同社の機能性素材関連ビジネスは増収増益になった。輸出の比率が40%強と半分近くを占めるため、急速な円高の影響も小さくはないが、グローバル企業との直取引の取り組みがうまく進んでいることもあり、海外ビジネスは堅調だという。一方、国内は暖冬などの影響もあり、店頭の消化が進んでいない。苦しい局面だが、シェア拡大に力を入れる。

改質ポリエステルの「Ecopure®」。 ウエアのほかタオルやインナーにも向く

改質ポリエステルの「Ecopure®」。
ウエアのほかタオルやインナーにも向く

2017年秋冬シーズンでは、「オクタ」、保温系素材、「エコピュア」を強化ポイントに挙げる。「オクタ」は先の17年春夏展で新素材の「Octa®Neo」(オクタネオ)を提案した。8本の突起が付いた中空糸「オクタ」と短繊維を組み合わせた素材で、芯に「オクタ」、“鞘”部分に短繊維を使用し、吸水性などの機能性と天然繊維の風合いを両立させている。

「オクタ」シリーズでは今回、「Octa®cpcp®」(オクタシーピーシーピー)を開発・提案した。トリコットの裏起毛部分に「オクタ」を使用し、中空糸のデメリットだった“硬さ”を利用して嵩高性を出した。ダブルフェースで生地に結構、厚みができるというが、軽量性に優れている。

保温系素材は、蓄熱機能の「オプトセンサー®」、軽量・保温の「オクタ」、吸湿発熱機能の「サンバーナー®」の3つの素材を展開。中でも注力するのは「オクタ」だ。なお、全社でベースになる素材は「デルタピーク®」で、その方針や姿勢に変わりはない。