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アディダス ジャパン
「adidas Training Academy supported Panasonic」を開催
国内3回目、大阪では初

update: 2014/05/08

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パナソニック、スポーツ分野のユーザー開拓に活用

イベント会場そばには、 パナソニックのラウンジが設けられた

イベント会場そばには、
パナソニックのラウンジが設けられた

今回のイベントには家電メーカーのパナソニックも参画している。前回の表参道から同イベントに参加し、今回で2回目を数える。スマートフォン向けのトレーニング用アプリケーションをアディダス ジャパンと共同開発したことがきっかけになった。aTAとパナソニックの共同開発アプリは昨年9月にリリース。現在までに14万回ダウンロードされている。aTAイベントで実地に行うトレーニングプログラムを紹介しており、今回の大阪でも紹介された4つのカテゴリー、①ジム&ラン②パフォーマンス③ダンス④ヨガ、4つのメニューで構成されている。

今年3月からは、このアプリをより便利に活用するためのオンラインスクール「aTAオンラインスクール」を開設。会員数は1,000人に達している。また同サイトではトレーニングのサポートのほか、専属の管理栄養士による食事サポートも行っている。

aTAイベントについて、「スポーツシーンでも使える当社の製品を提案するいい機会になっている」(パナソニック 日本地域コンシューマーマーケティング部門コンシューマーマーケティング ジャパン本部コミュニケーショングループ プランニングチーム 参事/コピーライター、岡康之リーダー)と評価する。当日の会場にはパナソニックの専用ラウンジが設けられ、イベント参加者に体組成バランス計などの自社製品を紹介する場所として活用していた。

スマートフォンのアプリを介しファンつくり

実店舗と通信販売、あるいはネット販売を展開し、多チャネルで顧客の囲い込みを進めるいわゆるオムニチャネル構想。aTA自体は直接、物販を伴わないが、トレーニングプログラムをネットと実地のイベントで紹介するという多チャネル展開はオムニチャネルを想起させる。

同イベントはスポーツ愛好者を増やすこと、「アディダス」ブランドのファンを増やすことという2つの大きな目的を持つ。物販で多面的な発信、チャネル展開は珍しくなくなったが、トレーニングプログラムを多チャネルで拡散する試みは新しい。本来、こうしたソフトの提供はフィットネスクラブが担っていたが、メーカーがこういった“コト”の提供に力を入れるようになると、フィットネスクラブの強力なコンペティターに育っていく可能性もある。

当日は阪急うめだ本店9階のイベントスペースで開催されたが、aTA目的ではない来館者も多数いた。スタジオなど閉じた空間で行う同類のイベントと比較しても、その発信力の大きさは一目瞭然だ。今後の開催日程は未定だが、4回目も大規模なイベントになることは間違いないだろう。