ミズノ ランニングビジネス
ランナーのセグメントを見直し、新モデルを投入
update: 2015/10/26
ミズノのランニングビジネスでは、ランナー1人1人のニーズに合わせた取り組み──「RUN to ONE」(ラン・トゥ・ワン)に力を入れている。ターゲット別に商品ラインナップを分類し、より各ランナーに適したランニングシューズを提供するという試みだ。
「WAVE ENIGMA 5」を第2の柱に
10月25日に開催された「大阪マラソン」に合わせ、23日から25日まで開催された「大阪マラソンEXPO2015」にブースを構えたミズノ。ここでも、「RUN to ONE」を大きく打ち出した。1997年のデビュー以来、今年で19代目を数えるランニングシューズの主力モデル「WAVE RIDER 19」(ウエーブ ライダー)をはじめ、「RUN to ONE」の考え方に基づいた新しいモデル「WAVE ENIGMA 5」(ウエーブ エニグマ)を第2の主力商材としてアピールした。
「WAVE RIDER」が“軽さと走り心地の良さ”をコンセプトにしているのに対し、「WAVE ENIGMA 5」は“身体に負担を掛けないよう走りたいランナー”へ向けて開発された。高いクッション性と安定性が特長だ。従来品より弾力性が7%向上した新開発のスポンジ素材「U4icX」(ユーフォリックエックス)をソール部分に採用している。
「WAVE ENIGMA 5」の上代価格は1万5,500円、「WAVE RIDER 19」が1万2,900円(いずれも本体価格)。「WAVE ENIGMA」の方がやや高い。「WAVE RIDER 19」の1年間の販売目標が11万足に対し、「WAVE ENIGMA 5」の目標は2万4,000足。これから育てていく商材である。
また、このほか「大阪マラソンEXPO2015」のブースでは、走行中の心拍数などをリアルタイムで計測するウエアラブル機器「scouter」(スカウター)も展示した。ランニングサングラスに取り付けて、バーチャル画面で自身の身体の状態を逐一、確認することができる。「SONY」製の機器を採用し、ソフトはミズノが独自に開発した。来年の発売へ向けて、大阪マラソンでも抽選で2人のランナーに着用してもらい、データを収集した。