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アシックス サッカービジネス
プレースタイルに合わせシューズのモデル数を拡大

update: 2015/07/15

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差別化狙い、フィット性と軽量感を重視

素早い動き出しに着目した 新モデル「MENACE」

素早い動き出しに着目した
新モデル「MENACE」

購入単価は2極化が進んでいるという。1万5,000円を超える高額モデルと、ボリューム層の6,000円前後の2つだ。1万円前半のモデルは値引きするとボリュームのモデルとの優位性が少なくなってしまうなど、難しい価格帯である。アシックスでは、この3つの価格帯のスパイクシューズを展開しているというが、やはり中価格帯は大変だという。

他ブランドとの差別化を狙い、フィット性と軽量感を重視している。特に「16年シーズンから意識して盛り込んでいる」(アシックスジャパン マーケティング統括部 フットウエアプロダクトマーケティング部アスレチックチーム、矢島毅 氏)という。数年前に“軽量化”が流行ったため、今では当たり前の機能性になっているという。差別化できる機能性訴求が今後の課題だ。

15年秋冬シーズンの強化ポイントは「DS LIGHT」に加え、新モデルが出たばかりの「MENACE」シリーズ。フットサルの「DESTAQUE」もリニューアルモデルを投入する。

2013年に専用ラストを採用したレディスモデルを出した「DS LIGHT X-FLY」。サッカー女子ワールドカップでは、日本代表チームが2大会連続で決勝に進出し、女性プレーヤーの数も徐々に増えてきているという。「市場規模はまだ小さいが、可能性を感じている」(矢島 氏)。足入れ感とデザイン性を実際にプレーヤーから聞いて、商品開発に活かしている。