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合繊素材主要メーカー 2016年春夏シーズン展まとめ(下)
基幹素材のバリエーション拡大も

update: 2015/01/22

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定番分野への再提案

定番分野への再提案を強化する動きもある。帝人フロンティアは学販衣料を再強化する。学校衣料に求められる要素を専業メーカーにヒアリング調査し、各機能の提案内容に合致した素材を落とし込んだ。メーンの機能は丈夫さの「パズモ®デルタ」と透けにくさの「カルキュロ®デルタ」である。

東洋紡STCは競技ウエアの王道素材であるジャージーの新素材提案を続けている。性質の異なる2本の高嵩縮(けんしゅく)ポリエステルを組み合わせた高密度ニット「アクセンシャル®ゼブラ」がそれで、ハリやコシのある点が特徴。15年秋冬シーズンで一部テスト販売する予定で、16年春夏シーズンも重点素材に位置付ける。

今後も様々な提案や切り口が増えてくることが予測できる。海外市場では価格やロット、円安に振れている為替の要因など、収益を左右する不確定要素が少なくない。主要各社の新しい取り組みに期待したい。