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合繊素材主要メーカー 2016年春夏シーズン展まとめ(中)
カジュアルニーズを取り込む動きも活発に

update: 2015/01/21

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カジュアル向けの企画・提案も活発化 (写真は東洋紡STC)

カジュアル向けの企画・提案も活発化
(写真は東洋紡STC)

合繊素材主要メーカーの2016年春夏シーズン展。主戦場のスポーツ市場に加え、レディスなどカジュアルウエア向けの提案を強化する動きも盛んになってきた。以前から取り組まれている分野で、特に珍しい事ではないので、“強化・拡充する動きが本格化してきた”と言った方が正しい表現かも知れない。

日常シーンで機能性を活かす

日本のスポーツ市場は良くも悪くも成熟している。そのため、急成長する分野が少なくなっているのが現状だ。競技ウエアのアスレチック市場は巨大だが、ジャージーの不振もあり、現在はあまり元気がない。レディスなどカジュアルウエアに機能性素材を活用する試みは以前もあったが、売り上げの上乗せにできる期待感から、再び注目度が高まっている。

東レは「smart style,smart clothing」(スマート スタイル、スマート クロージング)というテーマで、カジュアルウエア向けの提案を行っている。セーターやダウンジャケット、コートなど各アイテムに適した機能素材を複数、提案する。メンズのビジネス向けにも提案を続けている。