TOP > 企業レポート > 合繊素材主要メーカー 2016年春夏シー...

合繊素材主要メーカー 2016年春夏シーズン展まとめ(中)
カジュアルニーズを取り込む動きも活発に

update: 2015/01/21

< 前のページへ1ページ2ページ

帝人フロンティアは日常シーンで高い耐水圧2000mmを持つ軽量織物素材「デルタ®2000」や汗じみが目立ちにくい「デュアルファイン®」といった新素材を提案する。スポーツ分野以外への営業も強化しようとしている。今回、新たに提案した「デオフロント™」はポリエステル100%の後加工消臭機能素材で、初シーズンはスポーツ用途に限定するが、採用分野は広がる可能性もある。

東洋紡STCでは、ビジネス用に展開するニットの「ゼットシャツ®」が2014年シーズンは好調だった。一昨年は一時的に売り上げが落ちたが、その前年2012年実績を上回ったという。着実に市場を形成しつつある。

スポーツを基軸に用途が広まっている (写真は三井物産テクノプロダクツ)

スポーツを基軸に用途が広まっている
(写真は三井物産テクノプロダクツ)

三井物産テクノプロダクツも「パーテックス」と「プリマロフト®」を組み合わせて、カジュアル分野の開拓を進めている。16年春夏展では、「パーテックス」ではタウンユースの新素材「パーテックス アンリミテッド」を提案した。セレクト系ブランドなどの採用事例も増えてきた。その大半はメンズファッションで、ウールの表地に「パーテックス」の裏地を使ったアウター提案もある。アウトドアやミリタリーテイストのウエアが主流だ。

ユニチカトレーディングは過去、カジュアル系SPAのプライベートブランドを手掛けたことがある。現在もこうした取り組みが進んでいる。(続く)