ゼット イタリア生まれのアウトドアブランド
「CIESSE PIUMINI」を今秋から展開
update: 2013/09/26
ゼットは2013年秋冬シーズンから、イタリア生まれのアウトドアブランド「CIESSE PIUMINI」(チェッセ・ピューミニ)を展開する。アウトドア関連チャネルを対象に、インポート品を取り扱う。1976年に日本でダウンブームが起こった際、人気を博したブランドで、再上陸を果たす。
同ブランドはかつてジャパン社を通じて丸紅が扱っていたが、その後フィラ社が一時的に所有していた。2010年にイタリアのフレミル・インターナショナル社が買い取り、2011年から同国内で販売をスタートさせた。昨年まではイタリア国内だけの販売だったが、今年から日本などを含む世界11カ国に拡大する。同社は1987年の設立で、同ブランドのほかに米国・ボストン生まれのスキーウエアブランド「ウエストコースト」も扱う。ゼットは同社との間に同ブランドの輸入代行契約を締結。フレミル・インターナショナル社の中国・天津にある自社工場で生産した商品を日本の小売店に卸す役割を担う。
日本での初シーズンはダウン関連アイテムが中心になる。ダウンジャケットの表地に耐水圧2万mmのナイロンの機能性素材を採用しているほか、オリジナルのグースダウン(ダウン95%、フェザー5%)を使用している。ダウンバッグを2重にして、保温性・断熱性を高めた。またテープを使用した縫い目により、防水・防風機能を併せ持つ。フォックスのリアルファーを使い、品質にこだわった。
展開する商材はメンズが60%、レディスが40%の比率。高機能な「スポーツシリーズ」とタウンユースも可能な「カジュアルライン」がある。上代価格はハイエンドモデルが6万5,000円。3万5,000円と2万8,000円がボリュームラインだ。ハードなコアユーザーとカジュアル(タウン)ユースのボリューム層を開拓する。そのほか、1万6,800円(いずれも本体価格)の戦略商材も揃えた。
日本国内で展開を予定している小売店はICI石井やエルブレス、ヴィクトリアなどのアウトドア関連ショップを中心に、百貨店では阪急うめだ本店の「イングス」、セレクトショップの「ユナイテッドアローズ」なども視野に入れ、10法人程度を計画する。ネットのチャネルへは、初年度は展開しない。
初年度売上高目標は1億5,000万円(上代ベース)。秋冬シーズンが主体だが、春夏の展開も検討中だ。