「ブラック&ホワイト」 13年春夏
新ライン「BLUE LABEL by Black&White」をスタート
update: 2012/08/27
ブラック&ホワイトスポーツウェアが手掛けるゴルフウエア「Black&White」(ブラック&ホワイト)は13年春夏から、既存顧客よりひと回り下の若い世代へ向けた新ライン「BLUE LABEL by Black&White」(ブルーレーベル・バイ・ブラック&ホワイト)を立ち上げる。50代ゴルファーを取り込むのが目的だ。
チャネルや売り場で住み分け
「Black&White」の主要顧客層は60-64歳までが中心。新ライン「BLUE LABEL by Black&White」はその少し下に当たる50代のゴルファーを対象にする。既存のショップではなかなか新しい年齢層を開拓しにくく、また既存顧客へ十分な商品とサービスが提供できないため、新たにラインを設けるに至った。
展開チャネルは百貨店にこだわっていない。ゴルフ専門店などスポーツ流通での販売も視野に入れているが、各地域でカニバリズムが起こらないよう自店舗間の住み分けには留意する。
より機能性を付加し、プレー寄りのシャープでヤングマインドなテイストに仕上げた。生産地は日本で、上代設定は既存ラインとほぼ変わらない。既存ラインはビフォー&アフターのタウン要素を特長にしているが、新ラインではよりゴルフウエアらしく仕上げた。来春をめどに、さらに下の年齢層――30代を意識した新しいラインを発表予定。上代価格はやや下げて買いやすくする。
2011年度は利益確保、12年春夏は前年並み
同社は昨年11月にゴールドウインの完全子会社になった。決算期が12月期だったため、新しい体制下での期間は1カ月間だけだった。1月からはゴールドウインの決算期(3月期)に合わせるため、3月末までの変則決算になった。
こうした特殊要因はあったが、業績はほぼ計画通りの減収、営業黒字確保で終了した。売り上げが下がったのは、在庫を減らしたことによる影響。今期は上代ベースで50億円、営業黒字を確保という前期とほぼ同水準の計画を立てている。
12年春夏は4-5月に微減したが、6-7月でやや盛り返した。ほぼ前年並みの推移だという。ウエアに強いゴルフ専門店「有賀園」では、108%と健闘した。
ブランド30周年を迎え、今秋から記念のイベントに力を入れる。12月には茨城ゴルフ倶楽部で、エンドユーザー100人が参加して記念のコンペを開催する。来年以降もこうしたエンドユーザー=ゴルファーとの接点を設け、ブランドの価値向上を進める。