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帝人フロンティア、蒸れ感を解消する機能素材「FIBALIVE AC」を開発

update: 2021/12/09

蒸れ感を解消する機能素材 「FIBALIVE AC」

蒸れ感を解消する機能素材
「FIBALIVE AC」

帝人フロンティアが、蒸れ感を解消する機能素材「FIBALIVE AC」(ファイバライブ エーシー)を開発した。発汗時の水分に反応し、編地が三次元で構造変化することで通気性が高まる機能性を付加した。

スポーツ、アウトドア分野に提案

「FIBALIVE AC」(ファイバライブ エーシー)は2023年度向けに、通年対応が可能なスポーツおよびアウトドア向け衣料を主要として拡販を推し進める。2009年より展開する、吸湿性の異なる2種類のポリマーを貼り合わせ、コイル状のクリンプ構造を有する複合糸を採用した「FIBALIVE」(ファイバライブ)素材の新製品だ。

今回の「FIBALIVE AC」は、従来品の課題だった発汗時の編み目の開きによるサイズの変化を改善したもの。二次元方向の変化でサイズが変わっていた点を、三次元に変化させることでその変化の幅を抑えることができた。同時に低下しがちだった通気性も向上した。

発汗時に、発汗前の2倍以上の変化を得ることができるほか、吸水時の通気性に関わる“寸法変化”が縦・横共に5%以下に抑えることができる。併せて、高密度編地という設計で、防風機能も付加した。また、同社の基幹素材「デルタ」や汗冷えを防止する「トリプルドライカラット」、消臭機能素材「エコピュアー」などとの組み合わせも可能だ。

スポーツ、アウトドア衣料をメーンに提案するが、カジュアルやユニフォームなどの機能性衣料や、資材用途も視野に入れている。2023年度から積極的に拡販を進め、2024年度には25万mの販売を目指す。