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アシックスの長期ビジョン「VISION2030」
製品・場の提供・データ活用の3領域を重視

update: 2020/10/06

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必要なのは「強固な財務基盤」「新技術・サービス」「オープン・イノベーション」

オンラインの事業説明会で、アシックスの廣田康人 代表取締役社長COOは「足りない要素、強化すべき分野」として、「強固な財務基盤、新しい技術やサービスの開発、オープン・イノベーション」の3点を挙げた。いずれも、今後10年間で同社が業容を拡大していくに際して不可欠なものという認識だ。

来年2月には、次の中期経営計画(3カ年)を公表する予定。収益の数値目標など具体的な内容は、その中計に盛り込まれる見通しだ。「新しい3カ年計画は、10年後の成長を目指すための基盤になる。中計の目標達成には現経営陣が責任を持って取り組みたい」(廣田社長)と抱負を語った。

新しい3つの事業領域は「三位一体」(廣田社長)で推し進める。「今までは、『ランニング“シューズ”と言えばアシックス』だったが、これからは『“ランニング”と言えばアシックス』というイメージにしていきたい」(同)。「ランニング」というビジネスを製品の販売に限定せず、場やサービスなどトータルに展開していく方針のようだ。