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デサントのスポーツアパレル研究開発拠点「DISC」が本格稼働
コンセプトは“世界一、速いウエアを創る”

update: 2018/07/27

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強みの開発力の強化が狙い

型紙から縫製まで 一貫したサンプル製作ができる 「プロダクションスタジオ」

型紙から縫製まで
一貫したサンプル製作ができる
「プロダクションスタジオ」

「DISC」開設の狙いについて、同社の石本雅敏 代表取締役社長は、「スポーツウエアの開発力は当社の強み。その開発において、市場でトップを獲るための重要なミッション(使命)だと考えた」と説明する。昨年4月から、デサントジャパンを発足させ、国内事業を移管した。ヘッドクオーターとしての役割が、市場で優位性を発揮できる高機能スポーツアパレルだと考え、「DISC」の開設に至ったようだ。

こうしたスポーツアパレルの研究施設を造るという構想は前からあったという。今年10月には、韓国・釜山にシューズの研究開発拠点「DISC釜山」を開設する計画がある。「(アパレルとシューズ)2つの両輪」(石本社長)で、強みの開発力をさらに強化する目的だ。

ミーティングなどに活用できる “吹き抜け”のスペースも設けた

ミーティングなどに活用できる
“吹き抜け”のスペースも設けた

「DISC」は当初、31人のスタッフで運営をスタート。近いうちに50人程度に人員を増やす計画だ。トップ選手が着用する高機能ウエアや、各ブランドの顔となるような製品を中心に開発を進める。しかし、「『DISC』ができたからといって、すぐに新しい製品が開発できるわけではない。継続して開発している製品を引き継いでいる事例もあるし・・。“継続は力なり”で、粛々と開発を進めたい」(田中嘉一 専務執行役員)という。