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アシックス トレーニングウエアの新提案
「A77」をスタート、シューズ「ASICS33」と連動図る

update: 2012/02/06

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アシックスが12年春夏シーズンから、新しいデザインを取り入れたトレーニングウエアを展開する(2月6日発売)。「A77」のアイコンを使用したデザインで、普段着として活用することも可能だ。「A77」と同日に発売するナチュラルランニングをコンセプトにしたシューズ「ASICS33」(サーティースリー)と連動し、新しいスポーツスタイルを発信する狙いがある。

今春デビューするアパレル「A77」

今春デビューするアパレル「A77」

競技者のOFF着

競技向けのトレーニングウエアは色目やデザイン性が重視されるようになっている。その背景には、競技者が汎用性やファッション性を求めるようになってきた傾向が影響している。新しい客層を取り込む上で、既存のトレーニングウエアと異なる商品企画が必要だった。その汎用性やデザイン性、ファッション性を加味したトレーニングウエアが「A77」シリーズとでも言うべき新しい商品群である。

シルエットは細身で、トライアスロンのグラフィックを落とし込んだ。パーソナルユースを想定しており、いわゆるライフスタイル寄りのアイテム。チームで揃える競技ウエアの「ON」に対し、「A77」は「OFF」着である。自主トレーニングで着用するイメージだ。ユニセックス展開(サイズS~XO)でキッズモデルもある。今春から一部中学校で必修科目になるダンス需要も期待している。

「A77」の由来は、1977年にアシックスがオニツカ、ジィティオ、ジェレンクの3社合併により誕生したエピソードによる。また、「SET A RECORD」(記録を出す)などスポーツから連想する力強いメッセージも兼ねているという。

展開アイテムはジャケット、パンツ、ブレーカー、パーカー、ベストなど計6品番。上代価格は7000-4000円。買いやすい値段に設定されている。初年度はトータル5万9000枚の販売目標を立てる。

販路はスポーツのナショナルチェーンのほか、地域の専門店やチェーン店からも注文があるという。スポーツ小売店からの関心は高いようだ。展開は国内が基本で一部、韓国などアジア地域でも販売する。

4月からはテレビコマーシャルの放映を予定。同社メンズアパレルのイメージキャラクターである俳優の賀来賢人、契約プロサッカー選手の小野伸二を起用したビジュアルを使い、新しいアパレルのブランド観を発信する。