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ミズノ ベースボール事業 2016年シーズン
バット・アパレル関連が健闘

update: 2016/12/12

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契約プロ選手のミーティングを実施

「ミズノ ブランド アンバサダーズ ミーティング」の模様。 写真はドジャースの前田健太選手

「ミズノ ブランド アンバサダーズ ミーティング」の模様。
写真はドジャースの前田健太選手

ミズノは12月9日、大阪本社で契約プロ野球選手の来期の用具について話し合う会議「ミズノ ブランド アンバサダーズ ミーティング」を開催した。毎年、オフシーズンのこの時期に開催されており、選手も同社も来シーズンへ向けた使用する道具の調整の場として重要な位置を占めている。

数年来、メディアに公開されており、同社のベースボール事業の情報、イメージを発信する機会の1つに位置付けられる。30数人の契約プロ=ブランド アンバサダーが一堂に会し、グラブ・用具、アパレル・手袋、シューズ・バットの打ち合わせを行った。ブランドイメージの維持・向上の一端として、こうした取り組みがある。

また、適正な販売価格によるブランドイメージの保持も重要な政策の1つだ。久保田事業部長は「当社の野球市場のシェアが40%ある状態で、これ以上増やしていくことは難しい。今のシェアを維持しつつ、きちんと利益が確保できるように努めたい」と取り組み課題を説明する。

今年2月からスタートした、「BSS」(Mizuno Baseball & Softball Speciality Shop)もそうしたブランドイメージの保持と適正価格維持の取り組みの一環だ。トップレンジの「ミズノプロ」に限定されているが、小売店からの理解、評価も高い。商品企画にメリハリを付けて、過度な価格競争とは一線を置く考えである。2017年春夏の商材は品番数を絞ったそうで、市場在庫のコントロールによるブランドイメージの保持、利益確保の目的がある。

「小売店の商品回転率を高めていくことが、結果的に当社や小売店の利益確保につながる」(久保田事業部長)。チームビジネスを根幹に置く姿勢は維持しつつ、売れ筋商材のフォローを重視する。