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『店頭レポート』
Osaka Station West 「ALBi」 がグランドオープン

update: 2011/06/20

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「アルビ」の内観

「アルビ」の内観

「アルビ」の内観

JR大阪駅西側に隣接する一画に6月16日、アウトドアショップを主体にした商業施設「ALBi」(アルビ)がグランドオープンした。今年3月まで「ギャレ大阪ウエスト」が営業していた区画で、アウトドアブランドを中心に売り場を編集していた。「アルビ」は14のテナントで構成し、うち9店がアウトドア系ショップ。初年度売上目標は19億円を計画している。

「アルビ」の開業は5月4日グランドオープンした大阪駅ビルと連動した形。運営会社はJRが100%出資する子会社、JR西日本クリエイトで、「ギャレ大阪」と同じだ。

「モンベル」

「モンベル」

「モンベル」

南北に縦長の構造で、北側の端に「モンベル」が約759㎡(約230坪)の大型店舗を構える。ギャレ時代から出店していて、今回リニューアルオープンした。実質的なアンカーテナントである。なお「モンベル」は4月22日に先行オープンしていた。このほかのアウトドアショップのほとんどもギャレ時代から出店している。「アルビ」で再スタートを切るに当たり、店舗面積や品揃えを一部変えて改装オープンしたケースが多い。

客層は幅広く設定

「ザ・ノース・フェイス +」

「ザ・ノース・フェイス +」

「ザ・ノース・フェイス +」

顧客層は30代を中心に幅広い年齢が対象。昨今、山ガールで活況を呈しているアウトドア市場を鑑み、レディスアイテムを強化しているテナントが多い。大阪駅のある梅田地区は阪急イングス、南側には好日山荘やIBSなどアウトドア関連の店舗や売り場が散在している。専門性を追求するというよりは、エントリー層など幅広い消費者を対象にするというのが、「アルビ」の狙いのようだ。

「ザ・ノース・フェイス +」(プラス)は既存の「ザ・ノース・フェイス」(TNF)と「ヘリーハンセン」(HH)のショップが母体。約247㎡(約75坪)の店内は「TNF」「HH」のほか、「macpac」「eastpak」「Alite」「C3fit」など自社のブランドミックスで構成する。今年3月、東京・原宿にオープンした初のレディスオンリーショップ「ザ・ノース・フェイス マーチ」のエッセンスも取り入れられている。従来あまり手広く展開できなかった子供関連アイテムを充実。家族で楽しめるショップに位置付けた。ターゲットはもちろんファミリー層だ。先にオープンした路面の金沢店と同様に、「チャンピオン」を除いた形で売り場を構成したという。

「THF」では、ブランドミックス型の「プラス」業態が昨今の成功事例になってきた。高機能の面とタウンの面が融合し、複数の面を持ったショップ作りが好調要因の1つらしい。

当店では、大阪・梅田地区で、買い回りという相乗効果を期待している。阪急百貨店イングス館の「TNF」は昨年50%増。今春はさらに30%増で推移しているという。5月4日にオープンしたJR大阪三越伊勢丹にもコーナーを構える「TNF」と「HH」。客層が年配寄りで、アルビと直接、重複することはない。