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デカトロンジャパンが日本初出店
兵庫・西宮市に1号店

update: 2019/04/01

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日本初出店の 「デカトロン西宮店」

日本初出店の
「デカトロン西宮店」

フランスのスポーツショップ「Decathlon」(デカトロン)が3月29日、複合商業施設「阪急西宮ガーデンズ」(兵庫県西宮市高松町)内に日本1号店をオープンした。日本市場向けのマーチャンダイジング、同施設と共同開発した店内レイアウトなどが特徴だ。1号店「デカトロン西宮店」は約1,800㎡の売り場に、30種類以上のオリジナルブランド製品を品揃えする。

満を持してのリアル店舗展開

同店の運営は、本国フランスのDecathlon SAの完全子会社、Decathlon Japan Co.,Ltd.(デカトロンジャパン:兵庫県西宮市、代表取締役社長ギナール・エリック)が担当する。26年前、大阪市内に事務所を構え、日本市場の調査を行ってきた。2015年から自社のECサイトで日本向けの販売を開始した。日本の顧客や嗜好を十分、調査した上での、満を持してのリアル店舗展開だ。

日本市場を意識した 品揃えで展開する(店頭写真)

日本市場を意識した
品揃えで展開する(店頭写真)

日本に事務所を構えてから、実店舗の出店まで26年が経過したことについて、デカトロンジャパンのギナール・エリック社長は、「当社の世界戦略に基づいたもので、特別な理由はない」と説明する。「まず、欧州やブリックス(ブラジル・ロシア・インド・China)から本格的な店舗展開を始めた。その後、3年間で30カ国へ店舗網を拡大し、アジア地域ではすでに8カ国で出店している」(エリック社長)。今後は日本国内の主要都市に年2-3店のペースで出店を進める計画だ。

日本1号店を兵庫・西宮に決めた経緯については、「事務所を大阪に構えていたこと、出店場所を探す過程で、関西の『阪急西宮ガーデンズ』からお声掛けいただいたことが決め手になった」(エリック社長)。1号店「デカトロン西宮店」は既存店の店構えや内装をベースに、通路や什器など、阪急西宮ガーデンズ側と共同開発した配置を採用した。

店頭でオンライショップの 閲覧も可能

店頭でオンライショップの
閲覧も可能

取り扱うスポーツ種目は約30種類。日本市場のニーズに合わせたラインナップだ。代表的な種目はランニング、フィットネス、ヨガ、トレーニング、フットボール、ゴルフなど。スキューバダイビングやサーフィン、ハイキング、キャンプなどの商材も取り揃える。売り場の各所に製品を試用・体験できるスペースを設けてあり、体験型のショップという一面もある。

国外の既存店では一部、NB(ナショナルブランド)を販売するショップもあるそうだが、西宮では全て自社企画・製造のPB(プライベートブランド)だ。いわゆる“SPA”型のスポーツショップである。