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ミズノ 取締役 七條毅氏
(グローバルアパレルプロダクト本部担当)
国内外ともに堅調、軌道に乗るアパレル事業

update: 2014/07/28

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「市場は難しい状況続くが、業績は上向き」 と語るミズノ、七條毅取締役

「市場は難しい状況続くが、業績は上向き」
と語るミズノ、七條毅取締役

ミズノのアパレル事業をグローバルの観点から統括する七條毅取締役。商品企画の精度アップや生産体制の整備、効率化などの効果が表れ、2013年度(2014年3月期連結)のアパレルの売上高は551億円(104%)と堅調に推移した。日本国内も476億円(104%)と健闘した。主力の国内に加え、国外市場の重要度もますます高まっている。今期はどこを強化するのか、七條取締役に話を聞いた。

日本市場はアスレ関係が貢献

ミズノが海外市場の成長エンジンに据えているのがフットウエア(シューズ)とアパレルだ。車の両輪ではないが、この2つの商材で新規市場の開拓を進めている。比較的展開が早かった中国市場は競合過多やスポーツカジュアル需要が一段落した影響で、販売体制を見直す時期に当たるが、業績は上向いてきた。欧米市場でもアパレルの新規商材を投入する計画がある。成熟し競合が厳しい国内市場では、得意にするアスレチック(競技)関連がけん引役になっている。

「104%と増収で終えた国内市場では、野球(107%)やサッカー(約110%)、陸上(120%)などが貢献しました。ジャージーなどマルチウエアでは凸凹がありました。サッカーはスパイクブランド『モレリア』の浸透がアパレルにも相乗効果をもたらしたようです。陸上では、ランニングアパレルの市場規模はそれほど大きくないと見ていますが、陸上競技用のウエアをランニングに汎用しているケースもあるようです」

バレーボール、テニス、卓球は前年並みだった。アウトドアは105%と堅調。分母の大きいマルチウエアでは、スポーツ量販店向けのアパレル、規模は小さいがウイメンズ、スウェット関連がプラスだった。

「一番うれしかったのは、水着が110%と好調だったこと。トップモデルの『GX‐SONIC』で過去最高のシェアを確保することができました。トップゾーンの発信に加え、マス市場であるフィットネス水着の強化もプラスに働いたと思います」