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デサント、2022年3月期 第2四半期
コロナ禍の影響から脱し増収、黒字を回復

update: 2021/11/09

けん引役になった 「デサント」ブランド

けん引役になった
「デサント」ブランド

デサントの2022年3月期第2四半期(4-9月)連結決算は、コロナ禍の影響から復調し増収を達成した。前年同期の損失計上から脱して黒字を回復するに至った。「デサント」ブランドが好調で、けん引役になった。

主力ブランド「デサント」がけん引役に

デサント、2022年3月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

デサント、2022年3月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は499億2,600万円(16.4%増)と2ケタの増収。主要ブランドが回復したこともあり、売上総利益率(粗利率)は57.5%(4.0ポイント増)と大きく改善した。販管費率が低下したこともあり、営業利益27億1,400万円を確保するに至った(表1を参照)。

ブランド別では「デサント」が売上高210億円(21.4%増)とけん引役になった。「ルコックスポルティフ」は同133億円(9.0%増)と堅調な推移。「マンシングウェア」が同54億円(35.0%増)と好調に推移した。「アリーナ」が同30億円(36.4%増)、「アンブロ」が同41億円(36.7%増)と健闘した(表2を参照)。

デサント、2022年3月期 第2四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)

デサント、2022年3月期
第2四半期 ブランド別・地域別売上高(表2)


地域別では「日本」が売上高231億円(17.9%増)と回復した。利益面でも営業利益20億円を確保し、9年ぶりに「韓国」の利益額を抜いた。人員整理など経費の削減も貢献したようだ。「韓国」は同247億円(17.6%増)、営業利益は4億6,800万円だった。

アンタ社と合弁で展開しているChina(中国)市場の「デサント」ブランドは引き続き好調を維持している。売上高は169億円(138.0%増)と大きく伸ばした。今後も店舗数を拡大し、早期に500億円規模に近付ける方針だ。

通期の業績予測は連結売上高1,030億円(6.3%増)、営業利益42億5,000万円、経常利益68億円。当期純利益は大阪オフィスの本社屋の売却益を見込んで、62億円を計画している。