ゴールドウイン、2021年3月期 連結決算
減収減益に至るも、過去2番目の高収益に
新しい中期経営計画を策定
update: 2021/05/17
新中計、2025年度に売上高1,250億円、営業利益210億円を目指す
2020年度の決算開示に合わせ、新しい5カ年の中期経営計画も公表している。最終年度の2026年3月期(2025年度)には、連結売上高1,250億円、営業利益210億円、経常利益225億円を目指す。
今期から大きく変わった点は、商品の区分だ。従来は「アウトドア」「アスレチック」「ウインター」などスポーツの種目別に分けていたが、今後は使用されるシーン別──「パフォーマンス」「ライフスタイル」「ファッション」という3つの区分に再編する。ファッション系アパレルとアウトドア系アパレルが様々な面──市場、顧客層、売り場などで重複する部分が広がっている市況を鑑みた措置だ。
同社はかねて「コア&モア」というキーワードを掲げ、製品を企画・生産してきたが、新しい商品区分でもその考え方は変わらない。コアは「パフォーマンス」に受け継がれ、モアは「ライフスタイル」や「ファッション」に区分される。むしろ、“アウトドア”や“アスレチック”といったスポーツ種目で区切らない点が、スポーツメーカーの中では珍しい姿勢だろう。
通期の業績見通しは、連結売上高1,000億円(10.5%増)、営業利益140億円(5.7%減)、経常利益152億円(4.9%減)、当期純利益103億円(4.0%減)。減益と予測する理由は、継続して投資を実施するため、またコロナ禍の収束が明確に見通せないためで、予算を保守的に組んでいる。