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勢いが加速する外資系スポーツメーカー③
アンダーアーマー、引き続き高い成長を目指す

update: 2016/05/06

アンダーアーマー、 2015年12月期 財務諸表

アンダーアーマー、
2015年12月期 財務諸表

Under Armour(アンダーアーマー)は目下、世界第3位の地位を確実なものにするべく、急速な業容拡大に力を入れている。前期の2015年12月期は2ケタの増収増益だった。今期(2016年12月期)も引き続き2ケタの増収を計画しており、高い成長性を維持しようとしている。先ごろ公表された今期の第1四半期は、増収増益だった。

重点強化ポイントはフットウエア

アンダーアーマーはアパレルがけん引役になっている。2015年12月期の実績でも、「Apparel」(アパレル)は28億100万米ドル、約3,165億1,300万円(1ドル=113円で換算)で、連結売上高の実に70%を占めている。

一方「Footwear」(フットウエア=スポーツシューズ)は6億7,700万米ドル、約765億100万円(同)と17%で、まだまだ低い比率だ。同社にとってフットウエアビジネスは、中期的な成長の第2の柱として、重要なカテゴリーになる。

今期(2016年12月期)の第1四半期は、10億4,700米ドル(30.2%増)、約1,183億1,100万円(同)と順調なスタートを切った。営業利益は3,400万米ドル(25.9%増)、約38億4,200万円(同)と増益だった。

今期、2016年シーズンは創業20年を迎える同社。連結売上高は当初49億5,000万米ドル、約5,593億5,000万円の見通しだったが、50億米ドル(約5,650億円)に上方修正した。営業利益は約5億300万米ドル、約568億3,900万円を計画している。

連結売上高は49億5,000万米ドル、約5,593億5,000万円を達成すると仮定すれば、世界で第3位の地位をより着実なものにすることができる。2位の2兆1,000億円のアディダスには及ばないが、追撃の足固めになるだろう。アシックスも2020年に売上高7,500億円の中期計画を標榜している。